何歳から診てもらえばいいの? |
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離乳食を舌で押し出すのですが? |
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離乳への移行期の赤ちゃんでは舌が前後へ出てくるのはまだ自分の意志で口唇や舌や顎をコントロールすることができないからです。
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離乳の初期に起こる舌で食べ物を押し出す動きの場合、捕食時の顎運動と舌の動きとの協調がうまくいかないことが考えられます。
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からだの他の部分と同じように食べ物を食べる口の機能の発達にも順番があります。食べ物の硬さや大きさに合わせて咀嚼して食べられるようになるまでには食べる機能の発達段階をふむ必要があります。
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歯磨き剤はいつから使うの?フッ素は効果があるの?毒性はないの? |
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歯磨き剤の使用はうがいができるようになってからで十分です。使うにあたって現在いろいろな製品が販売されていますが、刺激が少なく、1回に使用する量はできるだけ少なめに、歯ブラシの先に少しつける程度で良いと思います。
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あまり多く使いすぎると口の中がすぐに泡でいっぱいになってしまい十分にブラッシングをしないうちにうがいをしないといけないからです。
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フッ素にはエナメル質を強化する、歯の再石灰化を促す、細菌の活動を抑制するといった効果があると考えられており、むし歯予防に有効です。これは世界各国で行われた研究でも明らかです。
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フッ素の毒性については摂取量が多くなると歯や骨に影響が出てくるとされていますが、フッ素入りの歯磨き剤には全く影響の出ないごく微量のフッ素しか含まれておらず心配はないと思われます。
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子どもの指しゃぶりが気になります |
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4歳くらいまでに指しゃぶりをやめればその後に生えてくる永久歯への影響は少ないとされています。もしこれ以降もやっているならやめさせるように努力してみましょう。
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この時期の指しゃぶりは周囲の環境に適応できないために起こる精神的なストレスや両親、兄弟に対する欲求不満や対立など子どもの心理的な原因で起こる場合が多いようですので、強く叱ったり、指に刺激物を塗ったりしてもかえって逆効果になる場合が多いようです。
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まず、子どもとのふれ合いを大切にして自分からやめたいと思わせるように家族みんなで盛り上げていきましょう。
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治療を嫌がるのですが |
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子どもは心身の発達が未熟であり、歯の治療を嫌がる子どもへの対応は年齢によって異なります。そのため発達段階を踏まえたうえで恐怖心を与えないテクニックが必要です。
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一方で、歯の治療を嫌がる子どもの治療で大切なことは、保護者の協力と、患者・保護者・歯科医の信頼関係です。すなわち3者間の信頼関係が成立して初めて子どもは治療を受け入れてくれます。
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脅したり恐怖心を煽るような発言はしないで下さい。
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治療が終わったら「よく頑張ったね」と褒めてあげて下さい。そしてご家庭でも褒めてあげて下さい。
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そのことから自信を持ち、治療がスムーズに進みます。
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歯並びは大丈夫かしら? |
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現在では年齢に制限されることなくどのような不正な歯並びであっても歯の移動は可能です。
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「矯正治療」についての理論や術式が研究され開発されてきたからです。しかし、そう簡単に歯を動かせるわけではなく患者さん側にも医療者側にも大変なことがたくさんあり、その程度は不正な歯並びやかみ合わせの種類やその原因、患者さんの年齢などによって異なります。
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一般的には不正咬合の発見が学齢期の初期であれば顎骨の成長とともに治療することが可能で理想的な治療経過をたどるといえますが、永久歯が生えそろってから治療した方がいい場合もあります。
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近年、インターネットを始め、多くの情報を手に入れることができますが、かえって混乱してしまうことも少なくありません。まずは、お口を見せていただいて、ご相談されることをおすすめします。
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